子育てをしていると、「わがまま」「グズグズ」「癇窶」といった子どもの感情の爆発に、パパの方が疲れてしまうことがありますよね。
特に、4歳前後は自己主張が強くなり、感情のコントロールが難しくなる「4歳の壁」で、親子バトルが増える時期です。
しかし、我が家の4歳の長女は、幸いにも癇窶や物に当たるような感情の爆発がほとんどありません。自分の「筋の通った意見」を冷静に言葉で伝えられる子に育ってくれました。
これは、たまたまではありません。僕が「結果」ではなく「過程」を褒めるという方針を、「感情の表現」に適用してきたからです。
感情の爆発がない子に育てるために、僕が実践した3つの秘訣をご紹介します。
感情をコントロールできる子の土台:パパが実践した3つの秘訣

秘訣1:感情に「名前」をつけてタグ付けする
子どもが癇窶やグズグズをするのは、自分の感情をどう表現したらいいか分からないからです。感情を言葉で表現するスキルがないため、泣く、叫ぶ、物に当たるという行動でしか表せないのです。
パパの役割は、その行動を叱るのではなく、感情に「名前」をつけて言語化を手伝うことです。
✕:「いつまでも泣いてないで、ちゃんとしなさい!」
◎:「そうだね、パパにも今、『悔しい』と思っているのが伝わったよ。これは『悲しい』*気持ちだね。」
行動を遮って感情を言語化することを促し、言葉で表現しようとしたその過程を尊重します。感情が言葉にタグ付けされることで、子どもはそれを言葉で表現することができるようになり、結果として癇窶を起こす必要がなくなるのです。
秘訣2:失敗も含めて「すべて」の話をしっかり聞く
自分の感情を整理する力が育っていない子どもにとって、パパに「話を聞いてもらう」という行為は、感情のデトックスと整理の場になります。
僕が一番大切にしているのは、子どもが失敗した時や、イライラしている時の話こそ、遮らずに最後まで耳を傾けることです。
実践内容: 喧嘩した話、失敗した遊び、パパに怒られた時の気持ちなど、その時どう思ったかという感情の過程を、パパがしっかり傾聴します。
狙い: 「話を聞いてもらえた」という安心感が、子どもに自分の感情を言葉で整理する余裕を生みます。その結果、自分の感情を冷静に言葉で言えるようになり、自力で対処ができるため、癇窶といった極端な行動で助けを求めることがなくなるのです。
秘訣3:子ども同士のケンカには「絶対に」介入しない
4歳と2歳の姉妹が毎日揉めるのは、感情の調整力を磨く最高のトレーニングです。命に関わる危険がない限り、大人が安易に介入してはいけません。
実践内容: どちらか一方の意見に肩入れせず、「二人で納得のいく解決策を探す過程」を忍耐強く見守ります。
狙い: 子どもたちは、お互いの意見を主張すること、そして相手の意見を受け入れることを経験し、感情の妥協点を探るプロセスを学びます。この困難な挑戦の過程を見守ることで、感情の調整力と社会性を高めることができ、感情の爆発に頼る必要がなくなります。
まとめ

癇窶やグズグズがない子どもに育てる秘訣は、感情の爆発という「結果」を恐れるのではなく、「感情を表現しようとする過程」に目を向けることです。
感情に名前をつけ、冷静な表現を促す。
失敗も含めた全ての話を聞き、感情の整理を手伝う。
ケンカに介入せず、自力での調整力を信じて見守る。
感情のコントロールは「我慢」ではなく、自分の人生を自分で切り開くための最高の「学び」です。
僕の育児記録である「パパとふたりごと」が、あなたの育児のヒントになれば幸いです。
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