【BLWパパが実践】なぜ我が子は1時間集中できる?自発性を伸ばす「遊びのルール」と時間の決め方

スキル・集中力UP

「どうしてうちの子は5分もじっとしていられないの?」

子育て中の親なら誰もが持つ悩みです。

我が家の4歳と2歳の娘たちは、遊び始めると平気で1時間以上、パパやママに「ねぇ見て!」と声をかけることなく、夢中で集中し続けます。

その秘密は、BLW(ベビーレッド離乳食)の経験から学び、遊びに応用した「自己決定と時間のルール」にあります。

元看護師・塗装工の視点を持つ僕が、科学的・合理的に実践してきた、子どもの集中力と自発性を伸ばすための「遊びのルール」と「時間の決め方」を全て公開します。理学療法士である妻の専門知識を交えながら、遊びを通して子どもの身体と脳を同時に発達させる方法を解説します。


1. BLWから学んだ「集中力」の正体

僕が集中力の育て方で最も重要だと考えるのは、「親が教え込むこと」ではなく、「子ども自身に選ばせること」です。

我が家では、離乳食の初期からBLW(自分で食べるもの、量を決める)を実践してきました。BLWで身についた「自己決定能力」は、遊びの時間にもそのまま活きています。

子どもが遊びに集中できるのは、親が誘導したからではありません。「自分で選んだ」という強い動機と、「いつまでやるか自分で決める」という主体性がセットになっているからです。


2. 集中力を途切れさせない「遊びのルール」3選

集中力を育むためには、親が「邪魔をしない」という明確なルールを持つことが欠かせません。これは、元看護師として学んだ「介入のタイミング」が極めて重要だという知見に基づいています。

ルール①:質問で集中力を折らない

子どもが夢中で遊んでいる最中、「これは何を作っているの?」「楽しい?」といった質問は厳禁です。

質問は、子どもの集中力を親の側へ強制的に引き戻す行為です。介入の必要があるまで、親は「見守る」という姿勢を徹底しましょう。集中して遊んでいる間は、それが子どもにとっての「仕事」であり、最高の学びの時間です。

ルール②:褒めるのは「遊びの区切り」で

子どもを褒める行為は重要ですが、遊んでいる途中で「すごいね!」と声をかけると、集中は途切れます。

褒めるのは、作品が完成したとき、または遊びを終える区切りで構いません。僕の哲学である「結果ではなく過程を褒める」に基づき、完成した物ではなく、「〇〇を組み立てようと集中したね」「最後まで諦めずに頑張れたね」と、「集中したプロセス」を褒めましょう。

ルール③:「親が先に飽きない」耐久力の維持

子どもが同じ遊びを長く続けていると、親の方が「飽きただろう」「他の遊びをさせよう」と介入しがちです。

遊びを中断させるのは、基本的に子ども側の意思に任せます。親が飽きて別の遊びを勧める行為は、子どもの「もっと深く探求したい」という自発性を奪ってしまいます。


3. 自発性を伸ばす「時間の決め方」と合理的なツール

「いつ遊びを終えるか」を親が決めると、子どもは常に「親の都合」に合わせる姿勢が身についてしまいます。

合理的なツール:「タイマー」を導入する

我が家では、遊びの開始時や片付けの前に、必ずタイマーを使います。これは、僕が建築の仕事で重要視する「段取り」「時間の可視化」を育児に応用したものです。

  • 子どもが時間を決める: 「あと何分遊びたい?」と子どもに尋ね、その時間に合わせてタイマーをセットさせます。
  • 親は感情を入れない: タイマーが鳴ったら、それは「第三者の決定」です。親が「もうおしまいだよ!」と感情的に声を荒げる必要がなくなり、子どもも「タイマーが鳴ったから終わりにしよう」と、客観的に受け入れやすくなります。

この自己決定の訓練が、結果的に子どもたちの「自発的な集中力」と「切り替えの早さ」を育てました。


4. 【理学療法士の視点】遊びと身体能力の発達

ここで、理学療法士である妻の専門知識に基づき、集中した遊びが子どもの身体に与える影響を解説します。

集中して行う遊びは、単に脳を鍛えるだけでなく、「手先・指先の繊細な動き」「姿勢の維持」といった身体能力の発達に直結します。

① 微細運動能力の向上

  • パズル、ブロック積み、折り紙など指先を使う遊びは、微細運動能力を高めます。これは、将来的な「鉛筆を正しく持つ力」「ボタンを留める力」といった日常生活に必要な動作の基盤となります。
  • 集中して作業することで、脳と指先の連携が強化されます。

② 姿勢の安定と体幹の発達

  • 床に座って集中して遊ぶ際、子どもは無意識のうちに体幹の筋肉を使って姿勢を安定させています。
  • 姿勢が不安定な状態では集中力が持続しにくいですが、遊びに没頭することで、自分で身体をコントロールし、最適な姿勢を維持する力が鍛えられます。

理学療法士の視点からも、遊びに集中させることは、「心と体の発達」のどちらにとっても最善の策だと断言できます。


5. まとめ:集中力は「環境設定」と「自己決定」で育つ

子どもの集中力は、持って生まれた才能ではなく、親が作る環境設定自己決定の機会によって育まれるスキルです。

  • ルール: 遊びの邪魔をせず、「過程」を褒める。
  • ツール: 「タイマー」を使って、時間の決定権を子どもに委ねる。

この合理的で自立を促すルールを実践すれば、あなたの家でも子どもたちは夢中で集中する時間を手に入れ、パパ・ママもゆったりとコーヒーを飲む時間が生まれるはずです。

まずは、今日から「質問をしない」ルールを徹底してみてください。

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